ムカデを初めて見たのは、子供が寝ている部屋のすぐ近くでした。それからというもの、夜中に物音がするたびに飛び起きるようになり、心配で眠れない日が続きました。あのとき私が家で決めたのは、追いかけて何とかすることではなく、生活の動線を先に変えることでした。その記録です。
これは、他のことを考えるより先に決めました。刺されたかもしれないと思ったら、その場で自分だけで手当てを完結させようとせず、体調に不安があれば医療機関に相談する。腫れ方や痛みの出方には個人差があり、家で様子を見ているだけでは、私には判断できないからです。
子供は、うまく言葉にできないことがあります。「痛い」と言えなくても、体調が普段と違うと感じたら、その時点で相談する。この順番だけは、家族で共有しておきました。子供だけでなく、私自身が刺された場合も同じです。自分で「大丈夫」と決めない、と決めました。
※薬剤の選び方や撒き方、捕まえ方の手順についてはこの記事では触れません。健康や安全に関わる判断は、お住まいの自治体の相談窓口や専門機関に、体調に不安があるときは医療機関に確認してください。
ムカデは夜に動き、暗く湿った場所を通ります。私が怖かったのは、目で追えることではなく、気づかないうちに子供のそばに来ていることでした。夜中に部屋をのぞいても、そこにいるとは限りません。見つけられないまま眠るのが、一番落ち着かなかったのだと思います。
だから対策の中心は、「見つけたらどうするか」ではなく、「入りにくくする」と「寝ている場所に近づけない」に置き換えました。特別な道具は使わず、置き場所と拭き掃除、そして夜の動き方の見直しから始めました。
私が実際に見直したのは、次のような点です。
一度に全部やろうとすると続きません。私は「1日に1か所」と決めて、見た日をメモしました。メモは、あとで誰かに相談するときにも役に立ちました。
小さい子に「気をつけて」と言っても、伝わりません。そこで我が家では、約束を一つだけに絞りました。暗い場所や物の陰に手を入れるときは、先に電気をつけて、誰かに一言いう。それだけです。
見つけてしまったときの役割も、決めておきました。子供は近づかず、離れて大人を呼ぶ。大人は、その場でどうにかしようとせず、まず距離を取ってから家族で話す。実際その夜は、これだけを決めていたおかげで、動き方が違いました。私自身、暗い中の追いかけは分が悪いと感じていて、輪郭のはっきりしない相手に手を出す気にはなれませんでした。
心配は、調べれば調べるほど膨らみます。私が相談先として思い浮かべたのは、自治体の相談窓口、専門機関、そして暮らしの相談窓口でした。子供の体調のことは、迷った時点で医療機関に聞く。判断を自分の中だけで抱えない、というのが今の私の結論です。
その後も、夜中に物音がすると体は強張ります。それでも、生活の動線と伝え方を先に決めてからは、布団に入る前の落ち着き方が変わりました。心配していることを短く書き残しておくと、誰かに話すときにも、自分の中でも整理しやすくなります。
ひとりで確かめ続けるのがしんどくなったら、状況を話して見てもらうだけでも違います。記録を持っていると、話が早く進みます。
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